守る会は、なぜ守れないのか

また、守る会ができてる。
「大阪中央郵便局を守る会」について

今までいろんな歴史的建造物を守る会が結成されてきたけど、守る会が守れたのってあんまり見たことがない。善戦空しくとかなんとか言いながら、取り壊されんのを、ほけーっと眺める羽目になるんだ。あー、守れなかったね解散解散、と。

なんで守る会が守れないかというと、いろいろ理由はあるんだと思うんよ。主催者の頭があんまり良くないとか、主催者の頭があんまり良くないとかさ。そん中でひとつ言えそうなのが、動き出すのが遅い、ってことだよ。持ち主が「壊すよー」って言い出してから、慌てて守る会を結成してる。

たとえばさ、今自分が住んでる家を、来年壊そうと決心するじゃん。で、今日LED電球が切れました、と。来年壊すんだから、またLEDにするのはもったいないよなー、ってきっと思うよね。とりま、100均でいいか、って。とりまってもう死語?どうでもいいか。そんなこんなで、取り壊す前には、建物の中の電球のほとんどが、100均になってる。

ほんで、さあ壊そうかというところで、守る会ができるわけよ。俺ん家を守る会。むかつくよね。そういうのさ、100均の電球買う前に言ってくんないかな。お前ら、LED電球買ってくれよ。え?金はない?はあ。

電球に限らず、建物の維持管理ってのは、あと何年使うかで補修なりなんなり、やり方が変わってくるんだよ。もう壊すつもりだった建物を、予定変更して使い続けるってのは、はじめからもっと長く使うつもりだった場合よりも、ずっとお金がかかる。100均の電球だって、もう一回全部買い直せって言われたら、それなりの額だろ。建物の保存運動ってのは、結局のところ、お金の問題になるとわかっているのに、守る会はきっちり後手後手踏むことによって、自らハードル上げてる。


だから、守れないんだ。


じゃあ、どうすればいいか。持ち主が「壊すよー」って言い出す前に行動しなきゃいけないことは間違いない。でも、いつ持ち主が「壊すよー」って言いだすかわからないじゃないか。それなら、起こすべき行動はひとつだろ。


「この建物を、あなたはあと何年使うつもりですか。何年後に壊すつもりですか」


所有者なり、使用者なりに聞いていく。JASS5の言い方に従えば、計画共用期間をあと何年とお考えですか、とね。この建物は、あと5年で壊すと言っている。この建物は、あと50年は壊さないと言っている。その建物は、所有者も使用者も非協力的で無回答だった。そういう答えが集まってきたときに、例えば「法隆寺はあと2年で壊すよ」って回答があったとして、果たしてほっとかれるものだろうか。

ぼくは、歴史的建築物に限らず全ての構造物について、あと何年使うつもりなのかをはっきりさせることは、とても大事なことだと思っている。ここに書いたのはその理由の一部にすぎないんだけど、他の理由については、またの機会に。