ブラック経営者必見!勝手な有給休暇取得にはこう備えよう

「社長は労働法をこう使え!」という本があるらしいので、中身を勝手に妄想してみた

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異議あり! 有給休暇 – 守井 嘉朗』という記事がありました。

僕は経営者として以前から疑問に思っていることがあります。それは有給休暇という制度に対してです。

僕は、こういう制度をつくったのは、人を雇って商いを回している企業経営の実態を知らない事務方の人だと思います。僕らのように店頭のスタッフのスケジュール管理で必死になっている現場の苦労とは、程遠いところで考えられたひどい制度だと思います。

実にすばらしい、ブラック企業経営者のお手本のようなお言葉です。しかし、本当に真っ黒な、真の闇、漆黒企業を目指すにはまだまだです。真の漆黒企業を目指すためには、事務方を非難するばかりではなく、彼らの懐に飛び込み、もっと制度をよく研究しなくてはなりません。まずは、次のような点から手をつけてみましょう。

1.就業規則を改正し、週六日勤務に、一日の労働時間を6時間半としましょう。

労働基準法第三十二条  
使用者は、労働者に、休憩時間を除き一週間について四十時間を超えて、労働させてはならない。
○2  使用者は、一週間の各日については、労働者に、休憩時間を除き一日について八時間を超えて、労働させてはならない。

労働基準法第三十五条
使用者は、労働者に対して、毎週少くとも一回の休日を与えなければならない。

 ブラック経営者を自認する方に限って、週に二日以上の休日を労働者に与えてしまっていたりします。これは大変残念なことです。ブラック経営者たるもの労働者にかような余裕を与えてはいけません。法律ぎりぎりの週六日勤務は最低条件です。ただし、週40時間しばりがあるので、一日の労働時間が均せば6時間半程度となってしまいます。しかし、これは次でどうにでもなります。

2.36協定を活用しよう

第三十六条  使用者は、当該事業場に、労働者の過半数で組織する労働組合がある場合においてはその労働組合、労働者の過半数で組織する労働組合がない場合においては労働者の過半数を代表する者との書面による協定をし、これを行政官庁に届け出た場合においては、第三十二条から第三十二条の五まで若しくは第四十条の労働時間又は前条の休日に関する規定にかかわらず、その協定で定めるところによつて労働時間を延長し、又は休日に労働させることができる。

 これはもうおなじみ、いわゆるサブロク協定ってやつですね。もちろん、ブラック経営者のあなたは、考えうるマックスの残業時間で協定を結び、ドヤ顔で監督署に持っていきましょう。てきとーに繁忙期を定めて休日勤務を盛り込むことを忘れずに。これで、週一日の休日もいただきです。いつが繁忙期かなんて、どうせ監督署にはわかりっこありません。え?監督署が突き返すんじゃないかって?もしそんなことを言うならこんなに過労死する奴らもいないんじゃないかと思いますが、もし本当に文句をつけられたら「実際にはこんない残業させるつもりはないが、コンプライアンスを重視してる当社としては万が一のためにうんぬん」とか言っときゃ大丈夫です。ホワイト会社に偽装するためには、何はなくともコンプライアンス!覚えておきましょう。

3.有給休暇を計画的に付与しよう
ご利用は計画的に!計画的なことはよいことです。労働者が好き勝手に休むのは我慢ならない、ブラック経営者さんに、今回いちばんおすすめなのが、この裏ワザ!実を言うと、有給休暇は全部が全部、自由に取らせる必要はないんです!

労働基準法第三十九条
○5  使用者は、前各項の規定による有給休暇を労働者の請求する時季に与えなければならない。ただし、請求された時季に有給休暇を与えることが事業の正常な運営を妨げる場合においては、他の時季にこれを与えることができる。
○6  使用者は、当該事業場に、労働者の過半数で組織する労働組合がある場合においてはその労働組合、労働者の過半数で組織する労働組合がない場合においては労働者の過半数を代表する者との書面による協定により、第一項から第三項までの規定による有給休暇を与える時季に関する定めをしたときは、これらの規定による有給休暇の日数のうち五日を超える部分については、前項の規定にかかわらず、その定めにより有給休暇を与えることができる。

条文がややこしいので、「有給休暇の計画的付与」かなんかでググったほうが早いですが、要するに、協定さえ結べば自由に取れるのは五日だけ!ってことです。五日を超える有給休暇は、シフトの狭間でも祝日でもなんでも、仕事のない時期に強制的に計画的に決めちゃえばいいんです。残る五日はいかんともしがたいところですが、思い出してください。その有給休暇も、一日あたりたった6時間半の価値しかないんです!それに、五日なんてインフルエンザに1回かかればなくなってしまうような日数、奴らだってそう簡単に使い切るわけにはいかないでしょう。

いかがでしたか?これであなたの意に反して与えなければならない休日は、「非繁忙期」とした時期の週一日と、有給休暇五日だけ。

ポイントは、労働者との協定ですね!ブラック経営者たるあなたであれば、労働者に命令して協定を結ばせることなどいともたやすいことのはず。これをいかして、あなたもただのブラック企業を超えた、深淵の漆黒企業づくりを実現してくださいね!

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意外と書けるから困る。