読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

ある大学でこんな授業があったという(偽)

「クイズの時間だ」教授はそう言って、大きな壺を取り出し教壇に置いた。
その壺に、彼は一つ一つ岩を詰めた。
壺がいっぱいになるまで岩を詰めて、彼は学生に聞いた。
「この壺は満杯か?」教室中の学生が「はい」と答えた。
「本当に?」
そう言いながら教授は、教壇の下からバケツいっぱいの砂利をとり出した。
そしてじゃりを壺の中に流し込み、壺を振りながら、岩と岩の間を砂利で埋めていく。
そしてもう一度聞いた。
「この壺は満杯か?」学生は答えられない。
一人の生徒が「多分違うだろう」と答えた。
教授は「そうだ」と笑い、今度は教壇の陰から砂の入ったバケツを取り出した。
それを岩と砂利の隙間に流し込んだ後、三度目の質問を投げかけた。
「この壺はこれでいっぱいになったか?」
学生は声を揃えて、「いや」と答えた。
教授は水差しを取り出し、壺の縁までなみなみと注いだ。彼は学生に最後の質問を投げかける。
「僕が何を言いたいのかわかるだろうか」
一人の学生が手を挙げた。


「岩や砂利は一見水を吸わないように見えますが、乾いた状態ではまだまだ水を吸う余地があります。先生の入れられた岩や砂利はほとんど絶乾状態でしたが、数日間かけてゆっくりと水を浸みこませ、表面に水分が浮いてくる程度のいわゆる表乾状態にまですれば、まだまだ水の入る余地はあります。現に、私がしゃべっている間にも、壺の中の水位は少しずつ下がっています。
 それに、先生は岩から順に壺に投入されましたが、あらかじめ適当な岩、砂利、水の割合を計算し、混ぜられたものを、少しずつ棒などで突き固めながら壺を満たしていけば、より密実になったのではないでしょうか。
 つまり、行動を起こす前には十分に知見を集め、準備を整えなければならないということです」

「まあ、そんなとこだ」と教授は言った。

「重要なポイントは、壺にできるだけたくさんの岩や砂利、水を入れるというような単純なことにも、これまで多くの人が知恵を出し合い、知識を蓄積し、「技術」にしてきたということだ。今日は岩と砂利しか使わなかったが、世の中には砂はもちろん、セメントや高炉スラグ、フライアッシュ、シリカフューム、コストさえ気にしなければさらに細かい粒子をもつものもたくさんあるだろう。この壺は私の私物なので、潜在水硬性を含む水硬性、ポゾラン反応性をもつようなものは、正直使いたくなかったがね。
 君たちが行動する前に、まず先人の知恵をたずねることは、きっと無駄にはならないだろう。」

参考:AppBank Tumblr, ある大学でこんな授業があったという。...