溶融スラグ骨材、というウソ

六会コンクリートの骨材偽装で使われた溶融スラグについてちょっと調べてみた。

溶融スラグを骨材として使うコンクリートというのはJISで規定されている。だから、そんなに変な材料ではないはず、と思ったのだけれど、どうもJIS自体がなんかちょっと変な気がするのだ。

今回、問題になったポップアウト現象というのは、「アルカリシリカ反応」が原因である、と断言してもよいと思う。アルカリ骨材反応ともいう。

コンクリートというのは強いアルカリ性を示すのだが、その中のアルカリ分、ナトリウムイオンやらカルシウムイオンやらが二酸化珪素(シリカ)と反応すると、膨張してコンクリートにヒビが入ったり、今回みたいに剥がれ落ちるというもので、コンクリートの不具合としてはメジャー中のメジャーと言っていい。

溶融スラグは、ゴミを1200℃以上の高温で燃やした後に残るもの。あえて言おう、カスであると!(言いたかっただけ。)


で、主成分はシリカ。


で、pH高いとこれが溶け出す。


あ、コンクリートは強アルカリ性ね。さっきも言ったけど。


・・・だめじゃん。だめだめじゃん。


なんでこんなもん、骨材に使えるなんて言おうと思うかな。JISではなんと言ってるかというと、使うなら使ってもいいけど、その代わりアルカリシリカ反応起こるから、お金たっぷりかけて対策してね、と。ちなみに溶融スラグの中には重金入ってるかもしんないから、その辺もなんとかすれ、と。

もちろん、そんな面倒な材料誰も使いたがらないですよ。砂の方が安いもん。だから、実際使わないし、使ったらどうなるかなんて、みんな知らなかったんだよな。俺も含めてだけど。JISも昨日初めて読みました。

やっぱ政治的なもんなんでしょ?このご時世に、二酸化炭素ガンガン出してゴミ燃やすための免罪符として、「環境にはそんなに悪くありません!ほら・・・えーと、うん、コンクリートにも使えるし!」って勢いで言っちゃった。まあ、新しい焼却炉が買えればいいんだから、実際に使えるかなんてどうでもよかったんだろうけど。そりゃ、JIS規格まであるんだから、使えると思うわな。


偽装してたのは、六会コンクリートだけじゃないのかもね。