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責任の所在はーー小学校天窓転落事故

ただニュース速報 屋上での授業のあと、小6男児が天窓に
http://yaranaika69.blog88.fc2.com/blog-entry-591.html

杉並区の公立小学校で、生徒が天窓突き破って転落死したニュース。どうも報道がピリッとしてなくて、設計ミスだとか何だとかいう声が出ているようなので私見を。建築主、設計者、施工者それぞれの責任範囲が、こういったニュースの際には感情論に流されて、おかしな方向に行きがちである。

この屋上、学校(教育委員会が主体なのだろうけど)側は、どのように管理・使用すると言って設計を依頼したのか。結論から言えば、学校側はこう主張したはずである。

「屋上はメンテのみ。維持管理の目的以外では入ることはない。」

なぜ、こう言えるかというと、この屋上、おそらくヘリからの俯瞰でしかとらえていないので断言はできないが、周囲に手すりがないように見えたのである(天窓の周りだけではなく)。建築基準法では、ベランダもしくはこれに類するものには高さ1.1m以上の手すりが必要。当然確認検査でも追求される点である。

ちゃんと施錠できるようになっていて、管理の人間がそれを保管すると言わなければ、手すりなしのままでは通らない。確認検査をする側も役所なら、検査を受けている学校側も役所である。この屋上の管理方法は、公的な見解として伝えられたと推測される。

もちろん、今の校長が建設当時に立ち会っている可能性はほとんどないだろうが、こうした管理方法というのは最も重要な引継事項のはずだ。業者以外、教師でさえも入ってはならない場所に、なぜ生徒を入れたのか。

校長は、「引率の教師をかばって」すべて自分の責任であると謝罪しているようだが、これは何もかばっているわけでなく、正真正銘、校長の管理責任である。

可能性としては、設計者が施主に黙って「管理用」として手すりを設けず検査を通したということも考えられないでもない。ただし、デザイン的にカッコよくなる(かも)、という以外誰も得をしない。小学校という用途からして、どう考えてもリスクが高すぎる。

こういう事故の場合、どうしても続報の扱いは小さくなりがちだが、焦点はやはり学校の管理体制である。誰が屋上の鍵を管理していたのか。屋上の立ち入りについて、周知はされていたのか。

天窓のメーカーやら、ゆとり教育やら、モンスターペアレントやら、どうもこの事故は放っておくと責任の所在がおかしなところへ行きそうな予感がしまくりである。しばらく注意して見守る必要がありそうだ。


個人的には、オープン式の教室なんてねーよwと、思ってはいるけどね。