貧乏人は家をつくるな

http://d.hatena.ne.jp/partygirl/20061017
女がマイホームにのぼせ上がった時に貧乏でも家を買う方法

あの偉そうなエントリーにむっとして書きました(笑)

と、いう割には、反論してないよね。いやいや、「反論になってない」じゃなくて、「反論してない」。


税理士花村氏は、「住宅を所有することのリスクについて、もうちょっと考えろ」、と言ってるのだと思うんだけど、これに対してpartygirl氏は、「リスクを回避する手段として定期借地権などいろいろあるよ」と言ってるわけだよね。


反論じゃないじゃん。2つの意見は同じ方向を向いてる。


ただ一点、貧乏人は家を「買うな」、「持つな」、「つくるな」、のどれについて語っているのか、いまいちはっきりしないという点が、議論のすれ違いの原因になってるんじゃないかな。


住宅を所有するということは、両氏の指摘の通り、高いリスクをともなう。定期借地権は、日本でこそ耳新しい取引ではあるけど、ヨーロッパを中心にすでに世紀単位の歴史を持つ方式だ。香港なんかも、イギリスと中国の間の100年定期借地だしね。他にも、家を担保に老後の生活費を保障する、リバースモーゲージなんて制度もある。


竣工後30年、50年という時を経て残された住宅という、予測しがたい商品価値に対し、リスクヘッジを目的に設けられた金融商品は、私の知識が及ばないだけで、ゴマンとあるのだろう。


今から26年前、建築基準法の構造関連規定が大きく変更された。これ以前に建てられた建物は、わかりやすく表現すれば「姉歯なみ」だ。確認申請が必要な改修を許されない、「負の遺産」と言っていいだろう。姉歯や阪神淡路大震災を経て、その価値は竣工当初の目論見を達成できたかどうか。


こうした負の遺産は、たとえ個人の手を離れても、社会の中には澱のようにたまり続ける。もちろん、30年経っても50年経っても価値を失わない、良質な建物もたまる。これらをストックという言葉で表現し、良質なストックを増やし、上手に使っていこうという意味で、サステイナブルという単語が頻発に用いられるようになって久しい。


こうした視点から言わせてもらえば、





貧乏人は家を「つくるな」




というのが本音のところである。



今、資金的に無理をして家をつくろうとすることが、
マスコミによって提供された、薄っぺらな情報に基づく「夢」とやらを実現することが、




あなた以外の人にとっては迷惑そのものだといってるのだ。